器用裕福

奥行き・重厚感のあるキャンディ塗装・メタリック塗装のやり方を紹介!!

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今回は、今までやってきた一般的なキャンディ塗装とは違い、

「重厚感がハンパなく出るキャンディ塗装のやり方」

を丁寧に紹介したいと思います!!



キャンディ塗装の練習をしていた際に気づいた方法なので、

あくまでも 自己流 です!!


なので、参考程度 に考えていただければと思います!!(保険)


一般的なキャンディ塗装の方法もおさらいとして

わかりやすくまとめてあります。


なので、まだキャンディ塗装をやったことがない方も、

今後のために 必読ですよ!!



これまでのキャンディ塗装のおさらい

こちらの作品は、

これまでの 一般的なキャンディ塗装 で仕上げたもの。

f:id:jtle9110:20200327200532j:plain(過去作:シャア専用ズゴック)


しかし、今回紹介するキャンディ塗装は、

これよりも 圧倒的に重厚感のある仕上がり になります!!


なので、これらのキャンディ塗装の違いを比較できるように、

最初に、いつも通りのキャンディ塗装のやり方をおさらいしていきます。


一般的なキャンディ塗装の方法は知ってるよ」という方は、

飛ばしてくれて構いません!!



まず、キャンディ塗装の1層目には 光沢のある黒 を塗ります。

僕がいつも使っているのはガイアの EX-ブラック


使ったことはないのですが、

ガイアの アルティメットブラック も人気の塗料なので、

この2つのどちらかを選べば間違いなし!!



2層目は メタリック塗料 を塗っていきます。


メタリック塗料とはメタリック粒子が含まれている塗料で、

一般的なのはシルバーやゴールドです。


今回は、ガイアの EX-シルバー を使っていきます。


メタリック塗料に関しては、かなり種類があるので、

好みに合わせて、チョイスしていただければOKです。



ここまでの段階を実際に、

テスト塗装用のスプーンに塗ってみたものがこちら。

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まぁ、普通にシルバー塗装をしたって感じですね。



このままだと、ただのメタリック塗装なので、

この上に クリアーカラー を塗ることで

キャンディ塗装 になります。

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実際に先ほどのシルバーの上に

クリアーレッドを塗った後の仕上がりがこちら。


クリアーカラーは何層も重ねることで、

より深いキャンディ塗装にすることができます。


そのかわり、層を多くした分だけ色が暗くなるので注意。



ちなみに、クリアー塗料に関しては、

僕は ガイアのクリアーカラー を愛用しております。



先ほどの2枚の写真は、

窓からの自然光を利用して撮りましたが、

参考までに、今度は蛍光灯を当てて撮ってみました!!

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どうでしょうか??

これらの工程で塗装するのが 一般的なキャンディ塗装 で、

今までやってきた一般的な方法です。


一般的なキャンディ塗装の方法
1層目に、光沢黒を塗装。
ex)EX-ブラック、アルティメットブラック

2層目に、メタリック塗装。
ex)各種シルバー、ゴールド塗料

3~5層目に、クリアーカラーを塗装。
ex)クリアーレッド、クリアーグリーン

※クリアーカラーは重ねるほど、色が濃くなる。


今回紹介するキャンディ塗装

それでは、今回のメインテーマである

重厚感のあるキャンディ塗装

の方法を紹介していきます!!



仕上がりが少し違うとは言え、

キャンディ塗装には変わりないので、

基本的な塗装工程は全く同じ です。(笑)



違うのはただ1つ!!




メタリック塗料の塗り方




そもそも、キャンディ塗装というのは、

透明なクリアーカラーの下地にメタリック塗料を塗って、

それが透けて見えることで飴のように仕上がるという仕組み。



つまりは、クリアーカラーの下に透けて見える

メタリック塗料の塗り方を変えることで、

見え方が変わってくるわけです。



その応用として、

下地のメタリック塗料をグラデーション塗装して仕上げる

「キャンディグラデーション塗装」などがあります。



ですが、今回はキャンディグラデーションではありません!!!



キャンディグラデーションとは別の応用方法として、

メタリック塗料の塗り方を変えてみたのが、今回の方法。




今回紹介するキャンディ塗装では、

下地のメタリック塗装をする際に、

メタリック粒子がなるべくムラになるように、

遠くからふりかけて塗るんです。



なんと、そうすることでクリアーカラーに透けた際に、

ラメの様にキラキラになるんですよ!!



言葉だけじゃわからないと思うので、

実際に塗装してみたものがこちら!!

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先ほどのシルバー塗装よりも、

ザラついた仕上がりになったのがわかると思います。


一般的なメタリック塗装をしたいのであれば、

この仕上がりは失敗と言えるでしょう。


メタリックの粒子が全体に均等に行き渡っていないからです。



ですが、この上からクリアーカラーを塗るとどうでしょうか。

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あら不思議、

ラメ感が増して、重々しいキャンディ塗装に!!


重厚感のあるキャンディ塗装の方法
2層目のメタリック塗装の際に、

メタリック粒子をムラが出るように振りかけるだけ!!



キャンディグラデーションと見た目変わらないじゃん!!

って思った方いると思います。



ですが、この塗装方法では、

光を当てたところだけにクリアーカラーの色味が出て、

光が当たっていないところは黒く見えるんです。



違う方向から蛍光灯を当てて見てみましょう。

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キャンディグラデーションでは、

パーツの縁に行くにしたがって黒く見えますが、


この塗装方法は光が当たる方向に色味が出て、

それの周りが黒く見えるんです!!



つまり、どの方向から見てもグラデーションになるという、

キャンディグラデーションの上位互換

と言っても差し支えないのではないでしょうか??(笑)


さらに言うと、キャンディグラデーションの場合は、

塗装する際に縁の黒を残す技術が必要ですが、


この方法の場合は、

ただ遠くから粒子をふりかけるだけなので、

塗装難易度的に見てもグラデーションより優れています。



コツとしては、普段のメタリック塗装と違って、

メタリック塗料をつや消しで塗るようなイメージ。



また、試してはいないのですが、

クリアーカラーの色を変えることで、

不気味な印象にすることもできると思います。


キャンディグラデーションとの違い
〇見た目の違い
キャンディグラデーション
→ パーツの縁が黒く見える

今回のキャンディ塗装
→ 光が当たっていない部分が黒く影になる


〇塗装作業の違い
キャンディグラデーション
→ パーツの内側だけにメタリック塗装

今回のキャンディ塗装
→ パーツ全体にあえてムラがでるようにメタリック塗装


2つのキャンディ塗装の比較

それでは、最初に説明した一般的なキャンディ塗装と、

今回紹介したキャンディ塗装を見比べていきましょう!!


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左が今回紹介したキャンディ塗装で、

右が従来のキャンディ塗装。


右は、全体が赤く見えますが、

左は、蛍光灯が当たっている周辺部分だけが赤く見えています。



別の角度からも見てみましょう。

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好みは別れるとは思いますが、

それぞれ使い分けてみると面白そうですよね!!



最後に、前回制作したハロの耳?と比較。

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やっぱり違いますね!!


まとめ

今回は、長々と

新しいキャンディ塗装の方法とその仕上がり

について紹介してきました!!



先ほども、言ったように普通のキャンディ塗装が良いか、

今回のキャンディ塗装が良いかは個人差があると思います。



なので、明るい感じを出したいときは今までの方法で、

暗い感じを出したいときは今回の方法でやるといった感じで、

上手く使い分けることができたらなと考えています。



是非参考にしていただけると嬉しいです!!


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