プラモデル制作における 「鏡面仕上げ」 というテクニックをご存知でしょうか?
簡単に言うと、パーツ表面を鏡のようにピカピカに磨くこと。
もう少し詳しく言うと、
「塗装面を研磨剤などで磨いて、光沢のある表面に仕上げる技法」のことです。
↑ 以前シャア専用ズゴックを作った時にも、それっぽい事 をやってみたのですが、
実はまだ、本格的な「鏡面仕上げ」には挑戦したことありませんでした。
ということで、この度初めての 鏡面仕上げ に挑戦してみましたので、
その模様をご紹介していきたいと思います!!
今回使用するもの
まずは、今回初めての「鏡面仕上げ」をするために、
僕が用意したものをザザっと挙げていきたいと思います。
タミヤ 研磨スポンジシート#1500
タミヤ コンパウンド
タミヤ コンパウンド用クロス
ハセガワ セラミックコンパウンド
鏡面仕上げの手順
それでは、これらのものを使って、
早速、「鏡面仕上げ」を行っていくワケですが、
実は、鏡面仕上げの手順は モデラーによって様々 らしい。。。
なので、どの方法が正しいとかはないんですが、色々調べた中で、
「比較的ベーシックだと思った方法」 を実践したいと思います!!
1.光沢クリアーを厚く塗る
まずは光沢のクリアー(トップコート)を厚く塗ります。
「厚く」と言っても、僕みたいに初めての人にとっては、
どのくらい厚く塗ればいいのかわかりませんよね。。。。
具体的には、
エアブラシなら3~5層くらい
スプレー(イージーペインター)なら2~3層くらい で良いとのこと。
◆エアブラシ : 3~5層
◆スプレー : 2~3層
→ 要するに、「削る分」を確保できればOK。
(↑ あくまで、先人たちの知恵です。)
コート後に、ヤスリやコンパウンドを使って、
表面を平滑に削っていくわけなので、
その「削る分」っていうのを考えて、塗れば良いと言うことになります。
今回は、以前紹介した「イージーペインター」で塗装していくので、
3回ほど重ね塗りすることにしてみました。
そして、クリアー塗料は、
先ほど紹介した「ガイアノーツ EX-クリアー」を使用します。
2.1500番のスポンジヤスリで表面を整える
クリアー塗装がしっかりと乾いたら、
先ほど紹介した「タミヤ 研磨スポンジ 1500番」で表面を平らにします。
この時、必ず 水研ぎ をしてください。
水をつけてヤスリをかけないと、削り過ぎちゃうことがあるみたいなので。
もちろん、水研ぎしているからと言って油断せずに、
細心の注意を払いながら、優しく研いでいきましょう!!
3.もう一層クリアー塗料を塗る
表面を平滑にした後に、もう一度 光沢クリアーをオーバーコートします。
モデラ―さんによっては、この工程は行わない方もいるらしいですが、
初めてなので、今回はやってみようかなと思います。
ただし、このオーバーコートは最後の塗装になるので、
塗りムラ や 液だれ を起こさないように慎重に吹き付けます。
4.コンパウンドで磨く
オーバーコートをしっかりと乾燥させた後は、
いよいよ 「コンパウンドでの磨き作業」 に入っていきます!!
先ほど紹介したタミヤのコンパウンドを、
「粗目 → 細目 → 仕上げ目」の順に磨いていきましょう。
コンパウンドは、こちらのクロスを使って、磨くことにしました。
↑ わざわざ買わなくても、代用できる布が家にあれば、それでOKだと思います。
この時、コンパウンドの番手を変えるごとに 水洗い 等で、
前のコンパウンド粒子をしっかりと洗い流すと綺麗に仕上がるみたいです。
5.セラミックコンパウンドで表面を平滑にする
最後に、タミヤ コンパウドで磨いた後は、
今回初めて購入した 「ハセガワ セラミックコンパウンド」 で仕上げていきます。
使い方は、タミヤコンパウンドと全く同じで、
クロスに含ませてから、パーツ表面を擦っていくだけです。
タミヤのコンパウンドよりも番手が高いため、
よりパーツの塗装面が美しく仕上がります。
今回行う「鏡面仕上げ」の工程は以上となります!!
鏡面仕上げをしてみた結果は!?
それでは、先ほどの手順に沿って、実際に鏡面仕上げに挑戦!!
今回、実験台になっていただくキットはこちら。
↑ お馴染みのハロプラちゃん。
前回の記事でも、「ラップ塗装」の実験台になっていただきました。
この写真を撮った時点では、光沢クリアーを1層しか塗っていない状態でしたが、、、
この状態から、先ほどの手順を踏んで、
実際に鏡面仕上げを行ったものがこちら!!
↑ 写真ではわかりにくいかもしれませんが、
実物は、鏡面仕上げ後の方が 明らかにピカピカしています。
良く見比べてみると、窓からの光や、
蛍光灯などの輪郭がくっきり反射するようになりました!!
他のアングルからも何枚か。
最後に、一番よく撮れた写真をおすそ分け。
↑ 少し加工はしていますが、実際の光沢を一番良く表現できている写真 です。
まとめ
ということで、無事初めての「鏡面仕上げ」は大成功でした!!
実際にやってみると、かなり楽しい作業で、
仕上がりを想像しながら、ワクワクと作業することができます。
まだ、鏡面仕上げに挑戦してみたことがない方は、
この記事を機会に挑戦してみてはどうでしょうか??
間違いなく愛着が湧きますし、
お気に入りの作品になること間違いなしですよ!!